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ZEROSTAR初イベント『GrandParty70』第1部の様子をお届け!
今回は古谷徹さん70歳のお誕生日祝いも兼ねて、ついに有観客イベントを開催!
今年3月にリニューアルオープンされたアニメイト池袋本店のanimate hall BLACKにて、7月29日(土)に行われた当イベントの模様を詳しくレポートしていきます!
こちらのレポートでは13時開催の【第1部】の模様をお届け!
ついに念願のリアルイベント開催!
イベントは『トーク』『ライブ』『お渡し会』の3部構成で行われました。
貴重なイベントに当選されたお客様達の大きな拍手が鳴り響く中、満を持して古谷徹さんが登場。MCはなんと、知る人ぞ知る青二プロダクションの池田専務!
古谷さんから「偉い人なのに池田専務がMCを買って出てくれて」と言われ、「徹さんが無茶ブリしたんですよ!」と返す池田さん。
「彼は僕のことを一番良く知っているマネージャー。僕が忘れていることも覚えているだろうから、色々とトークが盛り上がるんじゃないかと思ってお願いしました」
普段のトークや取材では聞けないような裏話を、せっかく来てくださった皆様に伝えたい!と意気込む池田さん。
「僕が古谷徹声優生活50周年の記念に、日本全国47都道府県を回りたい!と言った時も、アニメイトさんが偶然30周年で全面協力していただきました。その時は国内48店舗を選んで、じゃああと2つ足して50店舗回ろうと言った時に台湾とバンコクを追加していただいて。そんなアニメイトさんの本店が、僕の70歳の誕生日の年にリニューアルオープンとは。とても縁を感じますね!」と古谷さん。
会場にはその時のイベントに参加したというお客様もいらっしゃいました。
ノベルティのご紹介
今回のノベルティには今治タオルを使用しており、『GrandParty70』のロゴ入り。
読み方は「グランパーティ セブンティ」。イベント名は古谷さんご自身のご提案によるもの!
「70歳の古希のお祝い、じゃ堅苦しいもんね(笑)グランパっておじいちゃん、って意味じゃないですか。それとかけてグランパーティ セブンティ、というイベント名にさせていただきました!」
そんな古谷さんに「徹さん全然歳取らないですよね〜」という池田さん。
「いやいや取りましたよ!今年は喘息で1ヶ月以上お休みをいただいたり、オーストラリアで夏風邪ひいたり。それに今年の日本は猛暑だし。皆さんも身体に気をつけてくださいね。僕は本当は早く引退したいんだけど、(池田専務が)辞めさせてくれない」と、古谷さんがお客様を気遣う姿も。
「60歳くらいの時から『今年引退する』って言ってましたよね。ダメです(笑)」とキッパリ断る池田さん。
「でも僕5歳から芸能界にいて、アニメ声優だって57年やってる訳で、もういいんじゃね?!みたいな(笑)サラリーマンだったらとっくに引退してるよ?!」
「徹さんは夏休みもめっちゃ長くとるから、マネージャー陣はすごく困るんですよ。仕事してください!みたいな」
「でも最近マネージャーは、僕が酔っ払ってる時だと適当にいいよーって答えるのを知ってて、あえてそういう時間に電話かけてきたりするんだよ!(笑)」
「マネージャー達もついにそういう技をね、覚え始めたんですよ(笑)」
古谷徹さんを「徹さん」と呼ぶ程長い付き合いという、お二人の息の合った軽快なトークであっという間に時間が過ぎていきました。
いよいよ質問コーナーへ!
キャラクターに声を当てる時と、ナレーションをする時の違いや、こだわっていることは何ですか? また、アフレコ現場での失敗談をできる範囲で教えて欲しいです!
キャラクターを演じる時は、オファーしてくれた人たちが求めているのは『そのキャラクターがいかにリアルに存在するかどうか』だと思う。だから存在感を一番大事にしてます。
ナレーションの仕事に関しては、自分の個性や感情を出すのではなくて、あくまでも伝えたい事実や情報を的確に聞きやすく喋ること、に一番こだわっています。
カーグラフィックTVのナレーションでは車の種類によって、デザイン重視の美しい車なのか、スポーツカーなのか、レースカーなのか、大衆車なのか、ワイルドな車なのか、車種によって喋る雰囲気を変えてます。
映像とか音楽にセンテンスを合わせていて。音楽のブレイクやギターの音に合わせて喋るフレーズを止めたり。映像の切れ目に言葉が被らないように、とかも気をつけています。
池田さん:ナレーションのこだわりについて、以前専門学校の講習で徹さん話してましたよね。主婦向けの商品だったら『新発売』に『愛してる』という思いを乗せて主婦層に語りかけていくんだ、って話をされてたのが印象的でした。
心の中でそうやっていると、主婦の方が何か家事をしながらテレビをつけっぱなしにしている時にそこで「新発売」と言われて「えっ?!」となって画面を見てしまうような、キュンとした!と思うような、そうやって印象に残るようにしたいなって。
失敗談は……お腹がなっちゃう時があるよね(笑)かっこいいセリフをマイクの前で言ってても、お腹がなっちゃうと録り直し(笑)
あと下っ腹に力を入れて決め台詞を言ってたりするとおならが出ちゃう時もある(笑)
出番があるとマイクの前に立ってるんだけど、出番じゃない声優が後ろの長椅子に座ってるからすごい気まずいよ!(笑)
美容院でのお写真の時などにお持ちの大きいバッグの中には何が入っているのか教えていただきたいです!台本でしょうか?
台本いれてることも当然ありますね。でも他は普通ですよ、お財布、筆記用具、ペンのスペア、のど飴、リップクリーム、目薬、ティッシュ、マスク、老眼鏡(笑)。
それからスマホの充電器と、僕まだiPhone7なんですよね。あと何かある?
池田さん:あと歯間ブラシ入れてますよね
あっそうだ!歯間ブラシ入れてるんですよ。食べ物が歯の間に詰まっちゃうと気になっちゃうんで。あと最近はちょっとした水筒にお水入れてます。
池田さん:徹さん几帳面だからいつもハンカチ持ってますよね。ちゃんとしてる。
そうだ、タオルハンカチはいつも後ろのズボンのポケットにいれてます!
古谷さんは最近女性ファンが大多数のイメージがありますが、男性ファンでも嬉しいですか?
古谷さんからの「男性いる?」という問いかけに、客席ではちらほらと挙手するお客様が。「あっ結構いる!!」と喜ぶ古谷さん。
池田さん:男性ファン嬉しいですか?
いやもちろん、男性はいらないです。
うそうそ!冗談だよ!!(笑)嬉しいですよ!
機動戦士ガンダムがありましたからね、男性のガンダムファンがたくさんいらっしゃって。普通の他のイケメンキャラクターを演じている声優さんに比べたら僕は男性ファンが多い方だと思う。
当時50周年の時にリサーチしたんですけどその時は男女半々でしたかね。今はゼロの執行人とかありましたから、ちょっと女性が増えてきたかな〜。
最近好きなお酒は何ですか?合わせるおつまみで、これは欠かせない!というものもあれば教えてください!
池田さん:これは皆さん知ってると思いますのでちょっと飛ばしまして。日本酒ですよね(笑)?
そう、日本酒とシャンパンとワイン(笑)あとナッツが好きです。
特にカシューナッツが好きです!
池田さん:本当はここ膨らませるエピソードたくさんあるんですけど、実は時間がもうオーバーしちゃってて(笑)巻きで行きます!
これから演じてみたい役やジャンルなどありますか?
この間ちょっとネット上のインタビューで答えたんですけど、まず本格的な戦国武将の役がやりたいですね。戦国BASARAでちょっとやったんですけどすぐ死んじゃって(笑)かっこいい武将、上杉謙信みたいな義の男やってみたいですね〜。
戦国時代が大好きなので、そういう役やると甲冑着るコスプレとかもできそうじゃないですか。コスプレサミットで甲冑着たいですね(笑)
お城も好きで、出張に行ったら必ず寄るので。当時の武将はどんな思いでその街を見下ろしていたのかな、みたいな思いを馳せるのが好きです。
あともう一つは、どうしようもないダメな男(笑)
池田さん:今までイケメンじゃなきゃ仕事受けないって言ってたじゃないですか(笑)!「この役はちょっと…」って断ったのたくさんありますよ(笑)?!
本当に死ぬまでヒーローを演じていたいってずっと思っていたのだけど、ここにきて今更「演じることの楽しさ、面白さ」を改めて実感して。演技ってすごいなって思ったんです。
実際、現実に「ダメな男」になっちゃダメじゃないですか(笑)だけど演技だったら本当にもう経済的にもダメで仕事も長続きしなくて女性にもだらしないダメな男にだってなれるわけで、それを体験してみたいなって思うようになった。
池田さん:徹さん、共感ができない役は演じてて面白くないって言ってたじゃないですか。ダメ男に共感できなくないですか(笑)?
そうだよね〜〜〜(笑)実はそう。だから完全に演じないといけない。
今までは自分の中にあるものを引っ張り出して共通項を見つけて演じていたけど、ダメ男の場合は自分の中に全くないものを作り出さなきゃいけない。でもその醍醐味を感じてみたいなって!全く自信ないですし見当もつかないですけど、チャレンジしてみたい!
池田さん:ってことはまだまだ引退できないですね(笑)
それやったら引退するよ
池田さん:10年後くらいですか?笑
「みんなはどうなの?ダメ男を演じる古谷徹、見てみたい?」という問いかけに会場のお客様から大きな拍手が。
「拍手してるけど絶対人気でないキャラだよ??ルックスがよければいいけど、ルックスがダメだったら本当にダメな男だよ!?(笑)」
質問コーナーを終了し、次のコーナーへ。
話題の尽きないお二人の軽快なトークで既に時間が少々オーバーしている為、早速次のコーナーへ。
「大丈夫かな。声優紅白で1回歌って以来で、久しぶりのライブです。今日は1曲じゃないからな〜何曲か歌います、何曲か(笑)」と話す古谷さんの背後で椅子や机を移動するスタッフに向かい、「椅子などしっかり下げていただいて……徹さんステージ全部使って踊ったりするんで……」と話しかける池田さん。
「やめてよそういう無茶ブリ!無理だよ(笑)!!」と返す古谷さん。
和やかなムードでライブパートに進んで行きます!
LIVEコーナーでは、その曲にちなんだエピソードやセリフを交えながら3曲を披露!
めぐりあい
今から7年前、50周年イベントをやった時に記念グッズとしてファンブックとミニCDを出させていただいたのですが、その中にこの曲を収録していました。
その記念CDには聖闘士星矢の『聖闘士神話〜ソルジャードリーム〜』とドラゴンボールの『CHA-LA HEAD-CHA-LA』が収録されていたんですが、音源データはまだ配信されているそうで!調べてみたんですけど1曲255円でした、アルバム全体が768円だったかな。なかなか安いですので、聞いてみたい方はぜひ(笑)
機動戦士ガンダムは1979年の作品で、今年で45年。僕は当時25歳でした。
僕にとっては巨人の星の星飛雄馬っていうキャラクターがすごく大きな存在で、足枷みたいに感じる部分もあって。当時熱血ヒーローキャラばかりを演じていた中で、ガンダムと出会って、ナイーブな少年のアムロと出会えたことでお仕事的にも幅が広がり、僕自身も自信が持てたんです。プロの声優としてこれでやっていけるかな、って思えた作品です。
長いこと声優という仕事を続けて、たくさんの素敵なキャラクターを演じさせてもらって、ファンの方がその度に増えていって。今こうして70歳を迎える年になっても第一線で素敵なキャラクターを演じさせてもらっているということに心から感謝しています。
このアムロ・レイというキャラクターがなければ安室透もいなかった訳で(笑)自分にとっても本当に大切なライフワークの作品です。
抱きしめていたい
この曲は主題歌とかではないので、聞いたことがない人もいるかも。作品自体はきっとみんなが小さい頃に夢中になった作品だと思う。1992年の作品なので、31年目になりますね。
タキシード仮面は今、後輩にあたる野島健児くんが演じてくれていましす。彼は本当に息子のようで。スラップスティックというバンドの仲間である野島昭生さんの息子さんなので、実は小さい頃からよく知っているんです。
僕とは全然違うタキシード仮面で(笑)声も絵も違うので、新しい作品として見守りたいなと思っています。
当時僕はオーディションを受けなかったんですよ。
セーラー戦士はオーディションだったんですけど、皆若手がキャスティングされることになって。若い女性ばかりではスタジオの中が緩んでしまうのではないかということで「ベテランの先輩声優さんに入ってもらいたい」と僕のところに直接オファーがきたんです。
で、キャラクター表を、それも地場衛ではなくタキシード仮面の絵を先に見せられて「えっ、マジシャン?」って思ったんです(笑)
名前は?って聞いたら『タキシード仮面です』って。そのままじゃんかよ(笑)!なんて思いましたけれども。
大学生のイケメンが、主人公のうさぎちゃんがピンチになった時には変身して、いつも高いところから出てきて(笑)バラを投げて、「頑張るんだセーラームーン」「さらばだ、また会おう」って言ってすぐいなくなっちゃうっていうキャラクターを演じさせていただきました(笑)。
でも一途に月野うさぎのことを愛するキャラクターで、今振り返るとなかなかラブストーリーでしたね。
あと地場衛って5フェイスなんですよ。地場衛、タキシード仮面、月影のナイト、プリンス・エンディミオン、キング・エンディミオン。ドラマCDの時は大変でしたね、5人全部出ていて。全員最初に名乗るので面白かったです(笑)タキシード仮面の声をやったお陰で、やっと青年キャラができるようになったなという感触がありました。
それまでは熱血キャラと少年キャラばかりでなかなか大人のキャラクターに脱皮できなかったところで、演技の引き出しを増やしてもらった、忘れられない作品です。
零
この曲は本当に僕も大好きです。元々福山雅治さんが大好きだったんですけど、まさか主題歌を歌っていただいて、その作品は自分の演じたキャラクターがメインで、そしてブレイクするなんて!本当にラッキーだったなと思っています。大好きな曲なので今後もチャンスがあれば歌っていきたいな。いかがでしたか?
ライブを終えたところで再び池田さんも登壇し、「バスツアーをやった時の旅館にカラオケステージがあって。その時に徹さんがこの曲を歌っていらして、よく歌えるな〜って思ってました」と、この曲にまつわるエピソードを披露。
「この曲、最初に音がないので『真実は〜』の入るところのキーを自分で覚えていないといけないんですよね。リズムもシンコペーションで難しくて」と古谷さん。
「実はあの時、バスツアーに参加されていたファンのお客様達はお部屋に戻っていたんですけど、一般で泊まりに来ていたお客様が気付いてしまって、サイン攻めに合いましたね〜(笑)」と懐かしい話も飛び出しました。
ついにイベントも終盤に
イベント終盤ではお誕生日祝いの花束のお渡しと、7/31〜8/21で販売させていただいたラベンダーカラーのパーカーを初披露!
皆でタオルを広げて記念写真を撮影し、イベント終了となりました。
最後に古谷徹さんから〆のご挨拶を!
2020年7月31日に、念願だった自分のアパレルブランドを立ち上げました。
どれだけ売れるか見当もつかなかったけど3年間でガンダムやコナンのコラボも実現することができて、皆様のおかげで3年間続けることができました。これからもぜひ応援していただけると嬉しいです。
そしてこうやってアニメイトさんの協力を得て、ちょっと早いですがみんなと直接会って僕のお誕生日をお祝いできたこと、とても嬉しく思っています。
これからも皆さんの期待に応えるようにイケメンの(笑)キャラクターなどを更に演じて行きたいと思います。
ぜひとも、いつまでも、皆様の推しでありたいと思っておりますので、よろしくお願いします!ありがとうございました!